うんちくの5.トランプ遊びはまだ早い? |
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いぇーい、またオレの勝ちだね! |
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オマエ強いな〜、神経衰弱。これも野性のカンってやつかぁ? |
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えへへ。 |
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でもさぁ、こうしてトランプ見てると・・・奴、思い出さねぇ? |
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うっ、ヒソカ・・・ |
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ヒソカを見てるだけでこっちの神経が衰弱するよなぁ。 |
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・・・確かに。 |
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ゴンお前、ヒソカに神経衰弱の極意でも教わったんじゃねぇの? |
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違うよ〜。だって簡単じゃん?ただ、位置覚えとくだけなんだからさ。算数よりずーっと簡単だよ。 |
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そうだな。実は、神経衰弱というゲーム、大人よりも子供のほうが、一般的にずっと強いんだぞ。 |
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えー、オレってそんなに子供かなぁ。 |
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ああ、ガキだよガキ! |
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キルアよりも誕生日先だよ!キルアのほうがガキ! |
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俺から見ればどっちもガキだろ〜が。でもなんで、子供のほうが強いんだよ。大人のほうが、いろいろ知ってるし、経験豊富で物事を覚えるのだって・・・ |
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いや、むしろ逆なんだ。いろいろ知っているからこそ、トランプの配置にも理屈っぽく、脈絡をつけて覚えようとしてしまう。上から何番目だとか、2の隣に6があったとかいう風にな。 |
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ふーん。なんか難しそう。 |
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ああ。子供は、大人と違って無意味なゲームに没頭できるだけの情熱があるし、なによりまだ頭の中が空っぽだから、トランプの配置のような全く意味の無いものでも、すんなり覚えることが出来るそうだよ、ゴン。だから子供のほうが・・・ん?ゴン? |
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無意味なゲームに没頭・・・頭が・・・空っぽ・・・ |
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い、いや別にゴンを馬鹿にして言ったわけでは・・・ |
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いいよいいよ、どうせオレはバカだし暗算も出来ないし、頭が空っぽなお子様なんだよっ。フンっ! |
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ゴン、私はそういうつもりで言ったのでは・・・ |
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いいもんっ!だってほんとのことだもん。オレバカだもんねっ!フンフン! |
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おー、クラピカがゴンを怒らせたぜ。 |
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こりゃ珍しいな。 |
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ふーんっっだ! |
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いやそのあの・・・ |
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・・・じゃあオレなんて、ゴンよりも年下だから、もっとバカなのかもな〜。ジョイステみたいな無意味なゲームにもハマれるしさー。 |
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キルアまで・・・私は・・・ |
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傷ついちゃったな〜、オレ〜。 |
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そうなんだ、クラピカはオレ達のこといっつもそういう風に思ってたんだね! |
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ああ、バカだとか、お子様だとか思ってたに違いないぜ。 |
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いやそんなことは・・・ |
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・・・なあお前ら、その辺にしといてやれよ。クラピカもまぁ、謝っとけ、な? |
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ああ、そうだな。すまなかった。言い方に問題があったようだ。このとおりだ。私はお前たちのことを馬鹿だなんて思ってはいないよ。 |
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ちぇーっ。面白かったのに。まあいいや。じゃ、もう1勝負しようぜ〜 |
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おう、今度は負けないぜ! |
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ねえちょっと!オレまだ怒ってるんだからね! |
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・・・マジ? |
ポイント:神経衰弱の記憶力と勉強の学習能力が結びつくとは限らないのだよ。 |