うんちくの9.ヘビの秘密
しかし、私とした事が、ただの昆虫の蜘蛛を見ただけで性格が変わってしまうとは・・・。
そんなの別に普通じゃない? ミトさんだって、ゴキブリ見ると性格変わるよ?
へー。どんな風に?
「コロシテヤルー!!」って。すごい形相でおいかけまわすんだ。
へー、あのミトさんがねー。
酒場だから結構出るんだよね〜。ゴキブリ。だからクラピカも変じゃないよ!
そ、そういう問題では・・・。
まぁ、俺だって、ゼビル島以来、ヘビ見るとこうゾゾーッとしちまうぜ?
ああ。お前とゴンは、全身をツチノコハブに噛まれ、死にかけたからな。
えっ?俺は全然ヘビ平気だよ?
おいおい、マジかよ・・・。
フッ、さすがはゴンだな。それにひきかえ、レオリオは情けないなぁ!
おい、ソコ、なんで嬉しそうなんだよ!
ほーんと、情けないぜ、リオレオっ♪
クッソォー。俺も、ヘビ見たら目の色を赤く変えちゃおうかな?!
んじゃ、ホラよっ。
うわぁぁ、ヘビだぁ〜! ・・・ってなんでお前都合よくヘビ持ってるんだよ。
あ、すごい。これちゃんと生きてるよ。
このヘビは・・・おいおい、毒ヘビじゃないか!
まぁね。ゾルディック家でたくさん飼ってるんだぜ、そのヘビ。暗殺に便利だしさー。
へー。すごいねぇ!
いやいやいや、感心している場合じゃないぞ、ゴン。早くそのヘビをなんとかしろ!
大丈夫だよ、レオリオ。こうして、首の部分を捕まえれば、ぜったいに噛まれないよ!
はいキルア、返すね。
ああ。でもさ、ここって本当に首なのか?というか、全部首かもしれないじゃん?
いや、そこが首だ。手足のないヘビにだって、ちゃんと胸・腹・しっぽがあるのだよ。
しっぽぉ?へー。ちゃんとわかれてたんだな、お前。 ところでどこからしっぽなんだ?
そ、それは・・・
なんだ、偉そうにしておいて、実は知らないんじゃないのかぁ?
い、いや、もちろん知っているぞ。
じゃあさぁ、もったいぶらずに教えてよ。
はーいはーい、オレも知ってるよ!あのねー、おしりの穴よりうしろが、しっぽなんだよ。
そうだ、そのとおりだ。さすがはゴンだな。
えー、ホントに知ってたのー?クラピカー。
ああ・・・。もちろんだよ。
ふーん、そんならそれでいいけどさー。うそ臭いね。 ・・・なんて、ね。からかって悪かったよ。
おいおい、謝ることは無いぜ、キルア。いつもお高くとまっているクラピカが悪いんだ。
つーか、もっとからかってやろうぜ。
だめだよー、クラピカがかわいそうでしょー。
つーか、ゴンにかばわれてる時点でかわいそうかもね。
あああもう、みんなやめてくれ!私はネタキャラでもいじられキャラでもないんだ!
そう思ってるのは、案外本人だけだったりして、ってか?
そうそう。おっさんみたいにさ、早く自分でも認めたら?
あのなぁ、俺だってネタキャラじゃねぇよ!
えっ・・・!
なんだ、ゴン。
レオリオ、自分で気付いてなかったの・・・?
・・・ゴンってマジでいい性格してるよな・・・。 あ、あきれた拍子にヘビが逃げた。
うわぁぁ、マジでなんとかしてくれぇ〜!
私はネタキャラじゃないんだぁぁぁ!
ふふ、やっぱり似てるよねぇ。レオリオとクラピカ。
イヤだから、 早く毒ヘビを捕まえてくれ!ゴン!
ポイント:北海道から九州までに生息している毒蛇は、マムシとヤマカガシだけなのだよ。

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